しんしんの雑記帳

みんなのハートをキャッチだよ!

そろばん教育の先行研究リスト

 前回の記事からの派生です。

そろばん教育に関する先行研究を”ざっくり”整理したので、文献表を貼り付けておきます。

①雑誌『珠算春秋』に関してはいったん無視すること、②「知的/発達障害児とそろばん」というテーマを除外すること、③珠算熟練者の脳機能についての認知科学的研究を除外すること

この三つの条件でスクリーニングしたところ以下のような結果になりました。少し取りこぼしはありますが...。

sample-bang.hatenablog.com

 

 

 

・そろばん教育
天岩靜子,1993,「珠算学習の効果に関する縦断的研究: 習得技能の領域固有性と一般性」『慶應義塾大学大学院社会学研究科紀要』38,pp.1-7
荒木光. 2002.「珠算教育と社会」『京都教育大学環境教育研究年報』, 10, 101-116.
荒木光. 2006. 「そろばん教育と知恵」 『京都教育大学環境教育研究年報』, 14, 147-157.
細野智彦・青山亘・二石芳裕・渡辺一衛. 2002.「そろばん塾における生徒管理システムの構築」『成蹊大学工学研究報告』, 39(1), 15-21.
杵淵俊夫. 2004.「 < わざ> 習得の過程としての子どもたちの生活世界の学校生活への浸透: 学習活動における子どもたちの自発性・能動性の成り立ちをめぐって」. 『上越教育大学研究紀要』, 23(2), 429-454.
新川晃司・川崎健志・澤田一樹・二石芳裕・筧宗徳・渡邉一衛. 2011. 「そろばん教育における Web 学習支援システムの開発」.
上野健爾. 2011. 「算数・数学教育とソロバン」『社会科学論集』, 133, 33-37.

 

・そろばん塾
速水敏彦・潘益平,1992,「技能学習の動機づけ」『名古屋大學教育學部紀要』,39,pp.63 -75
杉江修治・伊藤篤. 1991.「塾における指導過程に関する調査的研究--珠算塾・学習塾・公文教室の比較」 『日本福祉大学研究紀要』, 85(2), p214-199.
杉江修治・伊藤篤・梶田正巳・中野靖彦.1990.「珠算塾指導者の個人的指導論 (PTT) に関する調査的研究」.『中京大学教養論叢』, 30(4), 1379-1406.
杉江修治・伊藤篤. 1986.「塾の交友関係の実態に関する補足的資料」『中京大学教養論叢』, 27(1), 171-198.
杉江修治・伊藤篤.1994.「塾の指導面・経営面の工夫の実態資料」『中京大学教養論叢』, 35(2), 553-571.

 

 

 

面白い論文はなかった。が、こうしてリストを眺めていると、今まで社会学がそろばんを取り上げてこなかったのが不思議になる。社会学的な方法論・パースペクティブを用いればもっと面白いものが書けるのに、と思わされる論文が多かった。

とにかく先行研究には、あまりにも「教育」一辺倒な研究が多いので、まずは「社会のなかのそろばん」という鳥観図が欲しい。その次に、そろばん塾というフィールドでひたすら子どもたちに向き合い、虫観図を書きたい。